眺む家 S邸
・木造2階建て
・延床面積92.65?(28.02坪)
・建築面積56.36?(17.04坪)
・敷地面積138.39?(41.86坪)
今回この木造住宅は、オーナーさんの意向によってコンペ(数社がプランを出し合って、その中で気に入ったプランの設計者を採用する)形式の採用という話で頂きました。
その結果、縁あって一緒に家造りをさせて頂く事になり、それからプランを煮詰めていく作業が始まりました。
実際、平面図から家の雰囲気を固めるために、オーナーさんと趣味や好きなモノの話などいろいろ話をしてイメージを固めていったのですが、決め手は持ち込む家具でした。
ご実家と私の事務所が近かったという好都合もあり、何回も足を運んで下さったおかげでイメージの共有が出来て、家具が違和感なく納まる雰囲気にもっていけました。
わからない事をどんどん聞いてくださったおかげで、お互いのイメージが具体化し、逆にいろんなアイデアが膨らんでいって、おもしろい仕掛け(?)のある楽しい家が出来上がりました。
そういった意味で、オーナーさんにも恵まれた非常に忘れられない物件といえます。
あと、施工会社にも恵まれた物件でもあり、まさに三者一体の結果ではないでしょうか。
これからの、この家の成長が楽しみです。
敷地幅7.2mのいわゆる狭小住宅ですが、2階にリビングを配置し、斜めの天井の吹き抜けにすることと、ホールの壁面をガラスにすることで狭さを感じさせない工夫をしています。
玄関を開けるとすぐ目に入る鉄骨の階段がエントランスのアクセントと共に奥行きを演出しています。
二階奥のテラス部分は、プライベートスペースとして活用できるよう、格子のデザインを採用し、通気性を保ちつつ外から直接見られないようにデザインしました。