「ヘリテージマネージャー・スキルアップセミナー」最終講義終了
先週末は、ヘリテージマネージャー(地域歴史文化遺産保全活用推進員)のスキルアップセミナーの最終講義に参加してきました。
この資格は、地域に眠る歴史文化遺産を発見・保存・活用して、地域づくりに活かす能力を持った人材を指し、歴史的建造物や古民家など幅広く古い木造を活かす活動を行っているものです。
今回は伝統工法についての講義と、加世田市麓にある旧A家住宅の実地模擬計画を行いました。
傷みの進んだ古民家など再生活用するには色々な壁があり、文化財的な面からのアプローチ方法と活用目的の再生とで若干方法が変わってきます。
今回、私たちが勉強しているのは保存・保全を目的とした、文化財的な見方から一般住宅の維持を目指しており、「旧A家住宅」の文化的な価値を保存維持するための方法を、現地で調査しながら検討して、各参加者が例として提案するという講義でした。
歴史が長い建物ほど途中で手を加わり形が一部変わっていたり、傷みが激しくて原型が分かり難くかったりします。
特に水周りは改修や増築されることも多くオリジナル性が失われやすいですが、年代によっては改修された形も歴史的に価値がある状態だったりしますので、復元する所とその「程度」のバランスがとても重要に感じました。
他にも改修後の住宅も見学したり、大変有意義なセミナーでした。
当事務所も古い建物の再生など手掛けますので是非、お気軽にお声掛けお願い致します☆