熊本地震被害調査~宇城市編~

先日、熊本の宇城まで地震被害の調査に行って参りました。

今回の調査は文化庁からの「文化財ドクター」という役割で
『ヘリテージマネージャー』の資格者が2次調査を行うものでした。

これは1次調査で被害状況を調査した後
被害の程度により補修が必要な建物に適切な見解を与える作業で
測量と調査票を作るのが役目になります。

「赤色・黄色・緑色」という張り紙で判定する
『応急危険度判定』とは異なり、具体的な被害を把握するため
1件1件詳しい被害状況を調査して行きます。

ここは一部の壁が崩れたり、向拝部分が崩壊したりして
応急処置的なものはしているものの
その後の補修方法を考えあぐねている状況でした。

「補修はしたいけど、まずは近隣住民の復旧が先でしょう。」と
調査した際に住職の方が苦しい胸のうちを語っていただきました。

他にも、なかには改修して20年弱で今回の地震により
大きな被害を受けたところもありました。

窓の数など明るさを確保するための配置が
かえって地震の影響を受ける原因になっていました。

ワイヤーなどでこれ以上は倒壊をせぬように処置をしているものの
工事自体は5年先になるかもしれないと言われているそうです。

熊本の地震はまだ終わっていません。

苦しんでいる方はまだまだおられますが
皆さん頑張っていらっしゃいますし
私達も少しでも力になれるように協力をしていきます。

何とか乗り切っていきましょう!
がんばれ熊本!

     

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